ふえる / きえる (grained time vol.6)
インスタレーション/May. 2023〜
石膏で自分の顔の型を取り、その複製を繰り返す彫刻作品です。
複製を重ねるとやがて細かいディティールは失われていきますが、作業過程で偶発的に現れる傷やヒビなど新しい情報も追加され、顔型は「違う何か」へと変化し続けます。
「型取り」は写真の原初的な姿と言えます。そしてそれが連続することで「時間」あるいは「運動」が想起されるとすれば、この作品は「映画」に他ならないのではないでしょうか。
2023年8月現在、複製は17代目まで進行しています。今後さらに複製を続け、この映画がどう展開していくのか見届けたいと思っています。
> 富士美術研究所45周年記念OB展における展示風景映像(約1分)