STEREO SHADOW
インスタレーション/Aug. 2008
STEREO SHADOW は、赤青ふたつの電球と、赤青メガネだけで構成される、極めて単純な立体映像生成装置です。 このインスタレーションは、「光源と影の関係」は、「カメラと映像の関係」と相似であるという発見から、着想され ました。光源によって照らし出される「影」は、光 源をカメラの視点と置き換えたときに、撮影される「映像」とまったく同じ輪郭を持っています。レンズの二つある立体カメラのように、光源 がステレオならば、映し出される影も立体像にな るのです。 質感がないからこそ感じられる生々しさ、体温。自分の姿を背後から眺め、触れてみる感覚。今まで感じたことのない感触をお楽しみ下さい。
追記:赤青影絵の原理は、1920年代にLaurens Hammond氏によって考案されたと立体映像研究者の方よりご指摘いただきました。ステージでダンサーの影を映したそうです。どうもありがとうございます。先達に敬意を表します。
『STEREO SHADOW』解説 2分 © Goshima Kazuhiro 2008
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平成20年度 文化庁メディア芸術祭 アート部門 審査委員会推薦作品